弔電を利用するケースと贈るタイミングについて

メインビジュアル

だれかの訃報に接したとき、すぐにお悔やみに駆けつけられれば一番ですが、遠方だったり、故人との関係性などから叶わない場合があります。
そのときに、残された遺族に哀悼の気持ちを伝えるために活躍するのが電報(弔電)です。今回は、弔電を贈るときのマナーについて紹介します。

弔電はいつ、どこに贈る?

弔電はたいてい、「弔電披露」という形でお通夜や告別式の席で紹介されます。訃報を受けたら、お通夜や告別式はどこで開催されるのかを確認しましょう。自宅であれば喪家、お寺や葬儀場、どこかのホールなどであれば、会場に贈ります。式場の準備もあるので、式の開催前日までに届くようにしておきたいものです。社葬やお別れの会など、あらかじめ日時がわかっている場合は、期日指定で贈ることもできます。
故人が会社の重役や交友関係の広い人だったとか、喪主の社会的地位などで、式によってはたいへんな数の弔電が贈られることがあります。そのため、届いた弔電が全て紹介されることはまれです。喪主と相談の上で、本文を読み上げられるのが数通、あとは送り主の名前だけ紹介、というパターンが多いようです。

どういう台紙で贈る?

最近は、電報台紙の種類も豊富になっています。お悔やみの席に贈る弔電用のものは、落ち着いた色合いやデザインのものが主ですが、中には漆塗りのカバーがついていたり、台紙に花の刺繍を施したもの、プリザーブドフラワーの供花つきのものまであります。
しかし、先に述べたように、お通夜や告別式までに届いた弔電は、式のなかで披露されます。そのため、せっかくきれいなカバーをつけたり、凝った台紙を使ったり、お花をつけたりしても、式の前にはバラバラにされ、弔電の本文だけまとめられることがほとんど。お花をつけても、誰からのお花なのか、あとから見た遺族がわからない……というパターンも散見されます。もちろんいただいた供花などは遺族に渡されますが、葬儀でただでさえバタバタしている中で、持ち帰るのも難儀なものです。
ですので、お花つきの電報などを贈りたい場合は、可能であれば故人か喪主の自宅に贈るのがよいでしょう。

どういう文面で贈る?

電報を打つ際に、頭をかかえてしまうので、その文面ではないでしょうか。
葬儀のときには使ってはいけない言い回し、「忌み言葉」と呼ばれるものがあります。例えば、以下のようなものです。
・「死去」「死亡」など、死を直接連想させる言葉
・重ね言葉
重なる、かさねがさね、またまた、また、再び、たびたび、再三、など。
・亡くなった方の苦しみを連想させる言葉
迷う、浮かばれない、苦しむ、九、など。
・キリスト教式の場合は、以下の言葉も使いません
成仏、あの世、供養、冥福……など。

文面を考えるのが苦手な方のために、電報業者では汎用的な文面を用意しています。
しかし、せっかく弔電披露で紹介されるのであれば、無味乾燥な定型文よりも、オリジナルなものを贈りたいですよね。そうした場合にお勧めなのが、「定型文+故人の思い出を書く」というもの。例えば、
「●●●さんのご逝去の報に接し、謹んでお悔やみを申しあげます。
 ●●●さんには、新入社員のころに大変お世話になりました。受注が上げられずに悩んでいた私を飲みにつれ出し、話を聞き、元気づけてくださったことを今でも思い出します。
ご遺族の皆様のお悲しみをお察し申しあげますとともに、●●●さんのご冥福を心からお祈りいたします。」
というように、故人と自分だけのエピソードを書くのです。
電報は文字でのコミュニケーションですから、気持ちのこもった文面で贈りたいものです。

どこから贈るの?

電話で依頼する場合は、115番に電話して、オペレーターに口頭で文面を伝えます。しかしこれだと、長い凝った文章はなかなか伝えにくいもの。一方、最近はネットで電報を贈れるサービスも数多く登場しています。ネット電報の場合、文章はオンライン上で打ち込んで申し込むので、忌み言葉など文章の推敲もしやすいでしょう。また、ネット限定のデザイン台紙が選べたり、突然の悲報にも24時間すぐに対応できるのもネット電報の特徴です。

葬儀の参列者も弔電を贈ってもいいの?

大人数が参列する大規模な葬儀では、ゆっくりと故人とお別れしたり、遺族と思い出を語り合ったりすることが難しいものです。
そうした場合に、ご遺族にお悔やみの気持ちを伝えたいということであれば、葬儀への参列とともに、電報を打ってもよいでしょう。 また、お葬式後に四十九日や一周忌の法要に合わせて、電報を打つというのもひとつの方法です。

まとめ

以上、お悔やみの席に贈る弔電のマナーについてお伝えしました。コミュニケーション手段が多様化する昨今ですが、電報は「手元に残る」という点で特別感があるものです。ぜひ気持ちを伝える手段として活用してみましょう。

定番商品