送り先との関係性に配慮した弔電の文例とは

メインビジュアル

人生の中では、避けがたい別れというのも訪れるもの。そして、多くの場合別れは突然やってきます。
身近な人の家族の訃報に接したとき、皆さんはどうしていますか? 直接お悔やみの言葉をかけたり、葬儀にかけつけられたら最良ですが、日程や距離の関係でどうしても難しい場合もあるでしょう。そんなとき、遺族に向けてお悔やみの気持ちを伝える手段としてぜひおすすめしたいのが電報です。
今回は、送り先との関係性に配慮した弔電の文例について紹介します。

弔電の文章マナーをおさらい

弔電の文面を作成するときに、必ず気を付けておかなくてはいけないのは、「忌み言葉」と呼ばれるNGワードを使わない、ということです。
具体的に挙げると、以下のようなものです。

・「死去」「死亡」など、死を直接連想させる言葉
・不幸が重なることを連想する重ね言葉
重なる、かさねがさね、またまた、また、再び、たびたび、再三、など。
・亡くなった方の苦しみを連想させる言葉
迷う、浮かばれない、苦しむ、九、など。
・キリスト教式の場合は、以下の言葉も使わないので注意が必要です
成仏、あの世、供養、冥福……など。

また、お悔やみのメッセージにおいて、喪主と故人の関係性は以下のように表します。

・ご尊父様=父
・ご母堂様=母
・ご主人様=夫
・ご令室様=妻

迷ったら定型文を使おう

直接故人と交流があったということであれば、故人との思い出をぜひメッセージにつづってください。そのほうが、遺族にも喜ばれますし、葬儀の弔電披露の場でも取り上げられやすいものです。
もし上記に挙げた忌み言葉など、弔電でのマナーに自信がないということであれば、「定型文+故人の思い出を書く」というスタイルをおすすめします。例えば、以下のようなものです。

「ご逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。大学時代の夏休みに●●さんと一緒にご実家を訪問したとき、地元のおいしいお魚料理を食卓いっぱいに並べて歓迎してくださったあの笑顔が忘れられません。ご冥福をお祈りいたします。」

弔電は取引先や社員の家族など、個人としてはそれほどお付き合いはないものの、大切にしたいという関係性のところに打つパターンも多いものです。そういう場合は、迷ったら無難に定型文を使ったほうがよいでしょう。
生前、社会的に地位があり活躍していた方の葬儀では、方々からたくさんの弔電が贈られますので、葬儀の弔電披露でもすべてを紹介するのではなく、代表的なものを数通と、あとは送り主の名前のみ、というパターンが多くなりがちです。
一般的のものとしては、例えば以下のような文例があります。

「ご尊父様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。」
「ご令室様のご訃報に接し、心から哀悼の意を表します。安らかにご永眠されますようお祈りいたします。」
「●●部長様のご霊前に、深く哀悼の意を表します。」
「貴社●●氏のご訃報に接し、心からお悔やみ申しあげます。」
「このたびの●●社長ご逝去の報に、当社 幹部一同、心からご冥福をお祈り申しあげます。」

なお、「安らかにお眠りください」は、キリスト教式でも使用できる文言なので、覚えておくとよいかもしれません。

弔電を送るときのマナーをおさらい

前もって日時がわかっているお祝い事と違い、お悔やみごとは急に発生します。いざというときに慌てないように、あらかじめ弔電を送るときのマナーをおさらいしておきましょう。

葬儀の日時、場所、時間を確認する
当然といえば当然のことですが、日時、場所、時間を確認することは最も大切です。最近は葬儀を葬儀場やセレモニーホールで行うことがほとんどなので、弔電は葬儀会場に送ることが多いからです。自宅で営まれる場合は、喪家に送ります。
喪主の氏名、喪主と故人との続柄も確認し、弔電は喪主宛てに送ります。どうしてもわからないときは「故人のフルネーム+(様)+ご遺族ご一同様」「故人のフルネーム+(様)+ご遺族様」などとしておきましょう。
訃報を受けたら、弔電は葬儀の前日までに届くように送ります。

台紙はシンプルなものを選ぶ
電報業者の台紙一覧に、色柄を抑えたお悔やみ用のものが用意されているので、その中から選びます。押し花電報や刺繍入りなどさまざまなものがあります。
プリザーブドフラワー付きやおしゃれな漆塗りの箱入りのものなどもありますが、葬儀のときには弔電披露に備えて、こうした付属物と電報のメッセージ本文はわけて保管されます。そのため、ただでさえ突然の不幸にあわただしい遺族は、あとから確認するときに誰から送られてきたものなのか、わからなくなることもあるようです。また、葬儀後に持ち帰るのもなかなか大変という声もあるようです。
葬儀会場に送るときはできるだけシンプルな台紙にし、プリザーブドフラワーなどを故人の霊前に供えたいという場合は、喪家宛てに改めて贈るのがよいかもしれません。

まとめ

以上、故人との関係性に合わせた弔電の文例と、送るときのマナーについて紹介しました。
文字で気持ちを表す電報は、特別感のあるコミュニケーション手段です。ぜひスマートに使いこなしたいものですね。

定番商品